crayon house クレヨンハウスは東京・表参道からひと筋入ったオシャレなエリアにある子どもの本屋さんとレストランがひとつになったお店。平日は子どもとお母さん、そしてスーツ姿のお父さん、週末になると家族連れや若者たちでにぎわっている。作家の落合恵子さんが子どもとお母さんが楽しめる本屋とレストランをつくりたいという思いから1976年12月にオープン。1階には子どもの本が約5万冊、2階には木製のおもちゃや楽器など自由に遊べるサンプルもある。3階は女性のための本と雑貨、地下には自然食のレストランと八百屋。もちろん建物はエレベータ付きで、トイレや授乳、おむつ交換スペースもあるので、小さい子どもといっしょでも安心だ。ここに来れば、ゆっくり子どもと本を選んで、おもちゃで遊んで、食事もできる。そして、自分のための本やグッズも買える。また、お店では定期的に子どもと体験できるいろんなワークショップも開催している。
クレヨンハウス東京店
〒107-8630東京都港区北青山3-8-15
地下鉄表参道駅出口A1またはB2徒歩3分
駐車場:なし
ホームページ: www.crayonhouse.co.jp
日本の絵本、海外の絵本、紙芝居をはじめ、子どものための本が約5万冊そろっている。本のセレクトは月1回行われるスタッフ会議で。テーブルに載った500冊近くの中から、どの本をお店に置くか、スタッフ全員が意見を交換しながら決めている。椅子に座って、じっくり選べるのもうれしい。
本棚 読書スペース 絵本
国内外のメーカーの木製玩具や楽器、絵の具など、遊びながら楽しむ木のおもちゃが中心。口に入れても大丈夫なクレヨンや間違って飲み込んだりしない大きさのもの、塩ビ系素材を使っていないものなど、安全基準を満たしたおもちゃだけを扱っている。
クーヨンマーケット 木製玩具 木製おもちゃ
子どもを育てるには、お母さんが元気なことがなにより大切だという考えから、3Fは女性のための本やオーガニックグッズや自然化粧品を集めたスペースに。ジェンダー、ドメスティックバイオレンス、再就職、世界の子ども、ボランティアなど、女性に関わるさまざまなテーマの本が充実している。
女性の本 ミズ・クレヨンハウス オーガニックグッズ
オーガニックレストラン どちらも野菜市場の有機野菜を使って
調理しているオーガニックレストラン。
すべての食材の生産者がわかるという徹底ぶり。
ランチタイムには、HOMEではパスタやカレーなど
のコースがあり、広場ではバイキングをしている。
夜も野菜を中心とした定食などが人気。
野菜市場 レストランで使う有機栽培の野菜や果物を
仕入れるためにつくった八百屋。
厳しい基準をクリアした証の「JASマーク」を
取得した野菜をはじめ、無添加の加工食品、
調味料やお菓子、自然食配合で
地飼いによる安全な食肉などを販売している。
子どもの本屋さんでは、いろんな質問をされることがある。たとえば「小学3年生にはどんな本がいい?」「最近こんなことに興味をもちはじめたんだけど…」など。そんな疑問や質問にきちんと答えるためにはスタッフの対応力が欠かせない。クレヨンハウスのスタッフは保育士や図書館司書などの資格を持った人が多く、入社してから2年間かけてきめ細やかなスタッフ教育をしている。すべてのスタッフが子どもやお母さんたちに絵本をすすめるときも、必ず子どもの興味や好奇心を一番に考えたアドバイスを心がけているそうだ。
1976年にオープンしてから30年ほど、そのときそのときの子どもたちの姿を見てきたクレヨンハウス。最近子どもの能力の低下が不安材料として取り上げられることがあるけれど、スタッフが現場で子どもたちを見ている限りそんなことはないそうだ。実は"絵を読む力"は前の2世代に比べてかなりすぐれているとか。つまり視覚的な能力が育っているのだ。お店で子どもが絵本を見ているときに微妙な絵の違いに気づき、作家に直してもらったこともある。まさに、子どもたちの絵を読む力に気づかされた出来事だといえる。
「好きな本を選んでいいわよ」というお母さん。「これがいい」と以前読んだ本を持ってくる子ども。そんなとき、別の本にしたらと言いたくなる気持ちはわかりますが、そこはぐっとおさえてください。子どもがなぜ選んだかを考えてみましょう。お母さんといっしょに読んだことが楽しかった、もう一度いっしょに読みたいと思ったなどの理由があるはず。子どもが「欲しい」と言えば、いくらでも与えてあげてください。ひとりで読むようになるまで、本はお父さん、お母さんといっしょに読むもの。子どもと会話する機会が自然に増えることでしょう。「幼児期に、どれほど愛されたか」は重要です。子どもに読んだ読書量は、どれほど愛したかのバロメーターになると思います。