母親塾

プロフィール紹介

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<Profile>
1940年生まれ。東京都出身。横浜保育専門学校(現・横浜女子短期大学)を卒業後、世田谷区の私立保育園で10年、川崎市立保育園で25年、保育士とし て勤める。2000年3月に定年退職後は、川崎市内の児童館で親子遊びの指導に携わる。在職中から保育雑誌などで執筆活動を行う。わらべうたを使った親子 遊びの著書も多い。「こどもとことば研究会」会員。一女一男の母親。

久津摩英子さん語録1 「母とこの関係がすべての基本。短い時間でいいから、心から向き合って!」

 英子さんの話し方はとにかくやさしい。一言一言、ソフトでゆったり。せかせかギスギスしていた心も、いつのまにかまぁるくおだやかになっていく…。こんな先生と一緒に過ごせば、子どもたちもやさしく、のびのびとすこやかに育つことだろう。保育歴40年余り。さまざまな母と子の姿を間近で見てきた英子さんは言う。
「“子どもが変わった”とよく言われますが、本質は変わっていないと思います。ただ、“育てる環境”は大きく変わってきましたね。 電子レンジや掃除機、食洗機など便利な家電が増えたおかげで、働く女性の生活はずいぶん楽になった。その反面、子どもと“深く”関わる時間は減ってきていると憂える。
「べったりと一緒にいることが、深く関わるということではありません。心が向いていなければ、子どもにはすぐにわかってしまう」 ケータイメールを打ちながら、時折、遊び相手になる。そんな“ながら”の付き合いでは、いくら言葉で「ママはあなたのことが大切なのよ」と言い尽くしたとしても、子どもには伝わらない。なぜなら、ママの心が自分に向いていないことを子どもはちゃんと感じ取っているから。
「ほんのわずかな時間でもいい。膝の上に子どもを乗せてギュッと抱きしめたり、寝る前に本を読んであげたり。心から子どもと向き合う時間を持ってほしい」  それは幼児だけでなく赤ちゃんの頃から、と英子さんは言う。たとえばおむつを替える時。ただ替えるのではなく、必ず目を合わせて、「汚れちゃったね。キレイにしようね」など声を掛ける。この繰り返しによって、赤ちゃんは母親のことを“いちばん信頼できる人”と認識するようになり、そこから人に対する信頼を覚えていく。つまり、母と子の関わりは、人間関係におけるいちばんの基本なのである。
「赤ちゃんが機嫌のいい時にもどんどん話しかけてあげて。目と目を合わせて、『今日はとっても気持ちいいのね』って。そうすることで、人との関わりが楽しいという体験をさせてあげるの。それが会話につながり、心と心を通い合わせることに発展していくんです」
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久津摩英子さん語録2 「焦らず、比べず。わが子はどんな子なのか、よく見てあげて。」

 英子さんの話し方はとにかくやさしい。一言一言、ソフトでゆったり。せかせかギスギスしていた心も、いつのまにかまぁるくおだやかになっていく…。こんな先生と一緒に過ごせば、子どもたちもやさしく、のびのびとすこやかに育つことだろう。保育歴40年余り。さまざまな母と子の姿を間近で見てきた英子さんは言う。
「“子どもが変わった”とよく言われますが、本質は変わっていないと思います。ただ、“育てる環境”は大きく変わってきましたね。 電子レンジや掃除機、食洗機など便利な家電が増えたおかげで、働く女性の生活はずいぶん楽になった。その反面、子どもと“深く”関わる時間は減ってきていると憂える。
「べったりと一緒にいることが、深く関わるということではありません。心が向いていなければ、子どもにはすぐにわかってしまう」 ケータイメールを打ちながら、時折、遊び相手になる。そんな“ながら”の付き合いでは、いくら言葉で「ママはあなたのことが大切なのよ」と言い尽くしたとしても、子どもには伝わらない。なぜなら、ママの心が自分に向いていないことを子どもはちゃんと感じ取っているから。
「ほんのわずかな時間でもいい。膝の上に子どもを乗せてギュッと抱きしめたり、寝る前に本を読んであげたり。心から子どもと向き合う時間を持ってほしい」  それは幼児だけでなく赤ちゃんの頃から、と英子さんは言う。たとえばおむつを替える時。ただ替えるのではなく、必ず目を合わせて、「汚れちゃったね。キレイにしようね」など声を掛ける。この繰り返しによって、赤ちゃんは母親のことを“いちばん信頼できる人”と認識するようになり、そこから人に対する信頼を覚えていく。つまり、母と子の関わりは、人間関係におけるいちばんの基本なのである。
「赤ちゃんが機嫌のいい時にもどんどん話しかけてあげて。目と目を合わせて、『今日はとっても気持ちいいのね』って。そうすることで、人との関わりが楽しいという体験をさせてあげるの。それが会話につながり、心と心を通い合わせることに発展していくんです」

久津摩英子さん語録3 「完璧を目指さない。働く母は鎧も甲も脱ぎ捨てよ!」

 保育士としてずっと働き続けながら、ふたりの子どもを育て上げた英子さんは“働く母”の大先輩であるが、仕事と子育ての両立はやはり難しかったと振り返る。 「職場では、子どもがいることをハンデにしたくなかった。家庭では、しっかり子どもを育てなきゃと気負いがあった。そして、夫の前ではちゃんとした妻でいよう。ずいぶん無理をしていましたね(笑)」  保育士という仕事柄、「子どもにはやさしくしてあげてね」と母親達にアドバイスする一方で、肝心のわが子にはそうできない。完璧を目指すことに一生懸命でそんな余裕はなかった。言っていることと、やっていることが大違い。結果、子どもはどんどん英子さんから離れていく…。そしてついに決定的な出来事がおこる。ある日帰宅すると、リビングのカーテンが一面ハサミで切り裂かれていたのだ。小2の長男の仕業だった。 「友人関係が原因でふさぎこんでいたのですが、誰にも言えず、苦しかったようです。あれは彼のSOSのサインでした」  ちょうとその頃、英子さんは学生時代の友人に会う機会があった。久しぶりに顔を合わせた途端、言われた一言が「あなた、鎧甲でガチガチになっているわよ」。 「ガーン!と一撃(苦笑)。まさしくその通りでしたから。でも、その一言で気付きました。母だって人間。弱いところを見せていいんだ。鎧も甲も脱いでしまおうって」  少しぐらい夕飯の時間が遅くなってもいい。子どもが話しかけてきたら、料理の手を止めて会話を楽しもう。疲れていたら、出来合いの惣菜を買ってもいい。家事に手が回らない時には、夫や子どもに手伝ってもらおう―――。 「そうやって少しずつ少しずつ変えていったら、気持ちがだんだん楽になっていきました。あぁ、私は本当に鎧や甲を何重にもまとっていたんだなぁって思いましたね」  一生懸命に頑張ることは決して悪いことではない。けれど、頑張り過ぎて、大事なことを見逃してしまう場合もある。働く母の偉大な先輩は言う。 「そう、完璧を目指さなくてもいいんだから」

ママリブ会員 受講を終えて・・・

久津摩さんはさすが、人生の先輩、母としての先輩、子育てのプロ、でいらっしゃるのでおっしゃる言葉の一言一言が心にしみました。自分の子育てを見破られたようで、ドキッとすることもたくさんありました。子どもに向き合っているつもりでも、ながらのスキンシップだったり、面倒くさそうに話したりしている自分を思い出し、反省・・・世の中の情報や見栄やエゴで子どもを振り回さず、「そのまんま」の子どもを大切にしていきたいです。