タレント・エッセイスト/日本酒スタイリスト 島田律子さん

ママリブインタビュー:ママ紹介

タレント・エッセイスト/日本酒スタイリスト 島田律子さん
1868年、千葉県生まれ。高校時代に1年間オーストラリアに留学。帰国後国際線フライトアテンダントとして5年半勤務。1994年4月からテレビ番組のレギュラー出演をきっかけにタレント活動をスタート。2001年より日本酒造組合中央会により認定される「日本酒スタイリスト」として活躍。2004年に結婚、2006年に男の子を出産。2008年には映画「音符と昆布」に出演。現在は女性誌・WEBサイトで、コスメをはじめ健康、お酒などをテーマにしたエッセイを執筆。また日本酒の楽しみ方や自閉症の理解を深めるための講演も行っている。代表的な著書に『私はもう逃げない〜自閉症の弟から教えられたこと』『35歳は、結婚適齢期』『日本酒美人』がある。

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インタビュー特集

"高飛車キャラ"で番組を楽しくしたい。 「恋のから騒ぎ」がきっかけでタレント活動へ。

ママリブインタビュー ビューティや日本酒に関するエッセイの執筆、お酒の楽しみ方や自閉症についての講演などで活躍注目される島田律子さん。彼女のデビューのきっかけは、今年の3月まで17年間に渡って放送されていた人気テレビ番組「恋のから騒ぎ」。第1期生としてMVPに選ばれるなど、元キャビンアテンダントという華やかな職歴や歯切れのいいトークからも好感度が高く際立つ存在だった。
「当時は素人がテレビに出て個人的な話をするという番組はかなり珍しかったと思います。司会の明石家さんまさんが、一人ひとりのキャラクターを引き出して特徴づけるのがとてもお上手なんですね。私の"高飛車キャラ"も、さんまさんの上手な質問やトークの展開によって際立っていったように思います」

そう語る島田さんの、あのキャラは自前のものだったのだろうか。もちろん戸惑ったり、迷ったりすることもあったし、テレビの影響力の大きさに驚くこともあったそう。
「当時、街を歩いていると、突然見ず知らずの方から『島田さん』と声をかけられることも多くなっていきました。また、お会いしたこともない方にすごく偉そうなヤツだと思われたりということも(笑)。番組に出るようになり、確かに戸惑うこともありましたが。それ以上に、さんまさんをはじめ、プロデューサーやディレクター、その多大勢のスタッフの皆さんと一緒に、ひとつの番組を盛り上げていこうとする、がんばっておもしろい番組をつくるんだ!というプロ意識のようなものが素人なりにメンバーの中に芽生えていき、とてもやり甲斐を感じていました」

島田さんにとって「恋のから騒ぎ」は思い出深い青春時代のひとコマだという。この番組があったからこそ、引き出してもらった"高飛車キャラ"があったからこそ、人気女性誌でのエッセイ連載の話が舞い込み、さらにタレントとしてテレ番組やコマーシャルの出演へとつながっていった。

弟のことから逃げてきた自分と向き合い、 自分も家族との関係も変わりはじめた。

テレビや雑誌で見る島田さんは、いつも自分に自信を持ち、輝いているようだった。それとは裏腹に、当時の島田さん自身はまったく自信が持てず、必要以上に人に気を遣ってしまい、生きにくさを感じていた。そして、自分ときちんと向き合わなければ、自分がダメになってしまうと思ったそうだ。その理由を島田さん自身はわかっていた。それは、ずっと心の奥にあった自閉症の弟さんへの思いだった。
「弟のことはずっと私の中でコンプレックスだったんです。以前は自閉症についてあまり知られていなかったこともあり、今より世の中が閉鎖的だったため、"恥ずかしい"と思ってしまうことも。障がいを持って生まれた弟、そしてたった一人の大切な弟。そんな複雑な思いがいつも私の心の中にありました」

障がいを持つ子の親の多くは、その兄弟姉妹に負担をかけないようにと気遣い、自分の人生を自由に生きてほしいと願う。島田さんの両親もそうだった。
「私も弟を守っていきたいと思いながらも、ずっとやれていませんでした。その後ろめたさはずっとありました。もちろん友達にも弟の話はしていなかったし、家でも必要以上の話ができなかった。両親に、『律子が不憫だ』、『かわいそうだ』と思われたくなかったんです」

そんな自分と向き合うための手段として選んだのは文章だった。エッセイを書いてきた経験から自分と向き合う作業と深くつながっていると感じていたからだ。
「誰にも話さず、一人で自分と向き合う作業はとても苦しくもありました。どうして自分がこんなふうにひねくれてしまったのか、その原因がわかると心の殻を破っていけるんです。最後に突き破るためには、すべてを隠さず伝えることだと思い、本にまとめ出版しました。これまでの逃げてきた人生に落とし前をつける、そんな思いがあったのかもしれません」

自分と向き合い、本を書いたことで、一番大きく変わったのは、家族と会話だった。以前は何を話していいのかわからなかったけれど、今は、弟さんのことも、くだらないことも、何でも話せるようになった。そして、自分にも少し自信が持てるようになったという。

いろんな経験をして、いろんな感情を持ち、 人の気持ちがわかる優しい子に。

家族という小さな社会で、自然な自分でいられることが自信につながる、そう気づいた島田さんにも新たな家族ができた。今はご主人ともうすぐ5歳になる周平くんと三人で暮らしている。それぞれのご両親と弟さんも一緒に出掛けるなど、お互いの家族との時間も大切にしている。人とのふれあう中で、周平くんには人の気持ちがわかる優しい子になってもらいたいという。

「子どもはいろんな経験から成長しているんだと感じています。保育園の友だちや公園などで偶然で一緒になった子どもたちとの関わりを通して競い合ったり譲り合ったりすることを学んだり、両親や私の弟と一緒に過ごすことで、私たちが何も言わなくても手を差し伸べたり、声をかけたり、気遣いや思いやりを自然と身につけていくんです。だからこそ、いろんな経験をさせてあげたいですね」

0歳から保育園に通いはじめた周平くんが、保育園で不安そうだったり、お見送りの時に甘えん坊だったりするのを見て、「こんなに淋しい思いをさせてまで、私は何をやっているんだろう」と思う時期もあったそう。今では、どんな経験も成長できる材料だと思えるという。
「その代わり、子どものことをちゃんと見るように心がけています。見ていると、その時々で子どもが何を欲しているのかわかるんです。小さくても感情は大人と同じ。無理してがんばって誉めてほしいとき、強がっていてもなぐさめてほしいとき、本当は甘えたいとき...。忙しくて朝から怒っているときもあるけれど、できるかぎり、その気持ちを受け止めてあげたいと思います」

毎日忙しい中でも、周平くんの気持ちに焦点を合わせた生活をしていられるのは、実は何でも言い合えるご主人の存在が大きい。
「過去の私だったら遠慮して言えなかったかもしれないけれど、弟のことに向き合ったからなのか、主人との相性が良かったからなのか、言いたいことを言っても次の日にはお互いにケロッと普段通り。私のほうが、100倍口数が多いですけど(笑)。主人はあまりしゃべらないし、やさしい言葉もかけてくれない。冷たい人なんじゃないかなと思っていたことがあるほどです(笑)。でも実は、すごく責任感が強くて、自分に責任が取れることしか言わない。そういうところで安心できるんだと思います」

何を書くにしても伝えるにしても、 その人に喜んでもらえることが私の喜び。

現在、島田さんは家事・育児をしながら、WEBサイトを中心にいくつもの連載を抱えている。日本酒スタイリストとしも執筆活動や講演もそのひとつ。
「知れば知るほど、日本酒ってすばらしいですね。日本の伝統文化でもあり、日本が誇るおいしいお米と水からできたお酒なんです。日本酒をつくるのは本当に難しく、気温や湿度をはじめいろんなことに気を遣わなくてはいけないし、とても複雑なんです。それを昔から私たちの祖先はやってきて、お祝い事やお祭りなど、喜び事や願い事の場に必ずあるものでした。そのすばらしい日本酒をもっと多くの方にお伝えできたら、そう思って、あいの手でお水を飲む、ジュースで割る、スキンケアに使うなど、日本酒に親しむきっかけとなるようなアイデアやいろんな楽しみ方を提案しています」

他にも美容や健康、福祉に関することなど、幅広い分野で言葉や文字で、気の利いたアイデアや役立つ情報を発信している中で、島田さんにはそれらの活動のすべてに通じるひとつの強い思いがある。
「私にできることは、何でもやらせていただくようにしているんです。 本当にいろんなことをやらせていただいていますが、福祉のことであれば、弟のことを話して、聞いていただいた方に『お話を聞けて良かったです』と言っていただく、また日本酒の話をして『それ、やってみたいです』と興味を持っていただく、ビューティの情報で『悩みが解決しました』と喜んでいただくなど、そういう声をいただけることが素直にうれしいです。世話好きのせいか、その方が元気になることが、私の喜びにつながっています」

島田さんが直接人と会って、言葉を交わせるのはごく一部。彼女の言葉を目にして耳にして、心を動かされた人はその何十倍もいるだろう。島田さんの言葉に込められたメッセージは、多くの人のためではなく、それを見た、読んだ、聞いた一人ひとりのために向けられている。そのスタンスはずっと変わらない。
インタビュー後の質問

Q:質問

いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)

A:答え

本気でちゃんとダイエットしたいです。意志の弱さを克服したいですね。

Q:質問

健康や美容で気をつけていることは?

A:答え

食べ物です。1日または3日の間にバランスよく食べるように心がけています。

Q:質問

最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?

A:答え

映画の『岳』。命は命でしか救えない…大切な深いメッセージがありました。

Q:質問

お気に入りの一品を教えてください。

A:答え

縮毛という悩みがあるのでストレートヘアアイロン。業務用なので痛まず、長持ちします。

Q:質問

気分転換の方法は?

A:答え

夜寝る前に少量日本酒を飲むこと。日本酒を飲むとキレイになれますよ(笑)。

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