ライフスタイル研究家/睡眠改善インストラクター/webプロデューサー 内海裕子さん

ママリブインタビュー:ママ紹介

ライフスタイル研究家/睡眠改善インストラクター/webプロデューサー 内海裕子さん
1978年生まれ。学生時代より島専門マガジン「島へ。」の創刊、生活情報サイト「オールアバウト」の創刊などに携わる。卒業後、単身渡米し現地公立小学校にて日本文化の講師として教鞭をとる。帰国後は、世界約20カ国の人々とのシェアハウス生活をしながら、オールアバウトにて編集・プロデュースを担当。その後、転職サイトの創刊・運営・編集主幹を務めたのち、独立。「朝時間.jp」の創刊・プロデュースも手がけ編集長を務める。2009年に結婚、2009年に男の子を出産。現在はライフスタイル研究家として、執筆、講演活動、各種メディアにて情報発信を行う。著書に『ママのためのツイッター入門(D21)』『手帳美人の時間術(マガジンハウス)』がある。2011年5月には『快眠のための朝の習慣・夜の習慣(大和書房)』を上梓。

インタビュー特集

20カ国以上約40人の人々との暮らしの中で、 世界各国のライフスタイルを研究

ママリブインタビュー ライフスタイル研究を中心にwebや書籍で執筆活動などを続ける内海さんだが、学生時代は違う道に進もうとしていたという。小学生のときに読んだ『食が危ない!』という本がきっかけで、食への関心が高まり、学生時代は東京農業大学で醸造学を専攻。
「ぶどうがワインになったり、大豆が味噌や納豆になったり、いろんなものに変わっていくのが面白かったんです。人間にも色々な人種がいるように酵母にもいろんな種類があって、それぞれに個性があります。 そう、みなさんが楽しく飲んでいるアルコールも、実は酵母の排出物。それを私たちは『おいしい!おいしい!』と飲んでいるんですよ。発酵や微生物の研究は楽しかったけれど、おおざっぱな正確なので、ミクロの世界を一生かけて突き詰めて研究生活をしていくのは自分に向いていないなと思ったんです。微生物とのコミュニケーションより、人とのコミュニケーションをとりたいなって(笑)」

自分の人生プランを一度再考しようと考えた内海さんは、自分のやりたいことを好きなことを片っ端から手帳に書き出した。その中には小学校の先生というキーワードもあった。そして偶然、新聞で見つけたのが、アメリカの公立小学校で日本文化を教える親善大使・教育インターンとしての仕事。現地での経験から、日本に戻ってもいろんな国の人のことを、生活をもっと知りたいと思う気持ちが強くなり、帰国と同時に、世界約20カ国40人以上が共同で生活するシェアハウスへ入居する。

「キッチンが共同だったのでいろんな国の手料理を食べることができました。特に欧米の人は黒い食べ物をあまり食べないようで、ひじきを作ってあげると驚きながらも美味しく食べてもらったり...(笑)。インドとパキスタンの人がいましたが、国同士は戦争などの歴史もあり、あまり仲が良くないのに、その二人は仲が良い。人間って勝手に境界線をつくっているんだなと、ゲストハウスでの暮らしを通じて強く実感しました。様々な国から来た人たちと仲良くなってみると、境界線なんてない同じ人間だと感じるんです。ゲストハウスに住むまで自分ではステレオタイプな考え方は持っていないほうだと思っていましたが、知らないうちに『この国はこんな国だ』と思い込んでいたところもあって、一緒に住むことでそういう固定概念を崩せたと思います」

Webプロデューサーから、執筆活動へ。 伝えたいという熱い思いが筆を走らせる。

シェアハウスで各国のライフスタイルを体験しながら、内海さんは生活情報サイト「オールアバウト」で編集・プロデュースを担当することに。
「ライフスタイルや健康・医療などの専門知識を持つその道のプロの方々に、サイト上で情報の"ガイド" 役として伝わりやすい良記事を書いてもらうのが私の仕事でした。皆さん、その道のプロであっても執筆のプロではないので、文章力もさまざまです。文章力を一気にプロレベルに引き上げていくのも私たちの仕事。季節や流行に合わせて記事のテーマやバランスなどもガイドさんと相談しながらプランを立てて、読者の方々が『今読みたい』と思う記事を掲載できるように務めていました」

ガイドさんとの日々のやりとりを通じて、ライフスタイルや健康・医療の知識や体験も蓄積され、ますますライフスタイルへの興味が深まっていく。そんな中、内海さんは、20代向けの転職サイトの立ち上げ、運営を経て、フリーに。編集長として『朝時間.jp』というサイトの編集・プロデュースも始める。そんな中で、『ママのためのツイッター入門』や『手帳美人の時間術』といった著書も上梓。
「本は1冊を読み終えるのに1時間以上、その人の時間を拘束することになるので、A to Zまで一冊を通じて事細かに伝えることができるのが醍醐味です。
本を一冊書き上げるのは本当に大変なことです。3ヵ月くらいは一人でパソコンに向かいながら毎日ずっと書き通し。結構、孤独な作業なんです。脱稿してもホッとはしていられません。その後も修正、修正を繰り返してまた3ヶ月。分野によって違うようですが、書き始めてからようやく皆様にお手元に届くまでに半年はかかります。マラソンみたいなものです。このテーマについて、絶対伝えたい!という想いがなければ本当に書けません(笑)」

そんな内海さんの新著は『快眠のための朝の習慣・夜の習慣』。睡眠改善インストラクターでもある内海さんは、不安やストレスで眠れない人が増えている今、多くの方に心地よく眠ってほしいという思いから、手軽に手にとってもらえる文庫本というカタチで発行を決めた。
「世界中で睡眠科学の解明に多くの時間を注いでこられている研究者達に導きだされた最新の知恵と技術をできるだけやさしい言葉で解説し伝えようというのがこの本の目的です。ぐっすり眠ってスッキリ目覚めるための習慣といった実用的なものから、人はなんで眠るのかという基本的なことまで、気軽に楽しく読んでいただけるような内容に仕上げています。また、少しでも気持ちよく眠れるように誰もが取り入れやすいことも紹介しています」

2年間の同居で本当の家族になれた。 そして、年齢を重ねていくことが楽しみになった。

活動をしながら、2歳の男の子のママとして家事や育児もしている。今は親子3人で暮らしているが、ご主人との結婚が決まったときに同居の話が持ち上がった。
「同居と言われたときは、正直戸惑いました。しかし、自分の将来について書き込んでいる自分の手帳を見ると、『結婚したら、旦那さんの両親や家族も、同じように愛したい』と書いていたんです。それを見て、「これもいいチャンスかもな」と一念発起し、同居を楽しんでみようと思ったんです」

シェアハウスでの経験からか、同居のストレスはほとんどなかったという。またご両親は仕事を持っていて、家事や育児に奮闘する内海さんのことを構っている暇もなかったとか。「忙しい方々なので、細かいことにも口出しされず、いわゆる"嫁姑戦争"みたいな生活とは無縁でした。息子も一緒に育てて頂いて、相談にもすぐに乗っていただける環境はありがたかったです」。息子さんが生まれ、子ども中心の生活にするために別居を始めるまでの2年間、内海さんは同居して本当に良かったと感じている。
「もし義理の両親と一緒に住んでいなければ、ずっと一生微妙な距離感で気を遣ったり、パーソナリティーについてもあまりよく知ることなく過ごしていたのかなと思うんです。同居することで、この家の人間になれたし、一緒に生活しなければわからなかったお互いの性格も見えてきました。だからこそ今も、両親は私を頼ってくれているし、私も二人を頼りにしています。短期間でそういう関係になれたのは同居したからだと感じています」

さらに義理の両親と同居したことで、内海さんの老後への意識が変わり始めたという。
「自分が60代になったときのことなんて想像できなかったのですが、義理の母は、年齢的にも経験的にも大御所でもありますが、まだまだこれからもいっぱい勉強する気満々で、ピアニストとして更に上を目指しているんです。また、主人の祖母は80代なのにひとりでカンバスを抱えてフランスやイタリアにまで絵を描きに行ってしまうような人。それだけでなく、いつか個展を開きたいとチャレンジし続けています。そんな姿を見ていると、年齢を重ねることでどんどん自由に、いい意味で奔放になれるのだと感じ、楽しみでわくわくしてしまいます」

子どもを産んで、夢ややりたいことに向かう速度が少しスローダウンする時期があるかもしれない。でも、いくつになっても、やりたいことを続けていくことで、未来は輝いていく。そんなことを実践しているご主人の両親・祖母は、人生の素敵な先輩だという。

自分の体は一生ひとつだけだから。 ずっと健康で楽しく最期まで生きられるように。

いつも自分の気持ちをしっかり見つめて、必要であれば一度立ち止まって、自分の人生を一歩ずつ前に進めてきた内海さん。これまで続けてきたライフスタイルの提案を、ライフワークとしてこれからも続けていきたいと考えている。
「クオリティ・オブ・デス(QOD)という言葉をご存じですか。医者をしている友人に教わったのですが、せっかくいい人生を過ごしてきたのに、人生の最終章である「死」の時が、本人の意志とは全く違った不本意な終わり方をされる方が意外と多いということなのです。
QODとは自分の人生の幕の閉じ方、その質を大切にしようという考え方。私達の体はどこかに不調があっても、機械のように簡単に部品を交換できるようにはできていません。それがわかっているからこそ、私たちは食べ物や水、日々の生活に気をつけるんですよね。いろんな角度からライフスタイルの研究を続けて、できるだけ最期のときまで健康で生きていくために役立つ情報を発信していきたいと思います」 ママリブインタビュー ん自身のライフスタイルにも映し出されている。webや著書で発信している朝の時間や睡眠時間、食事への考え方、夢やこうありたいと思う自分の未来像を書き込んだ手帳、すべてのことが健康で最期までという考え方につながっている。また、ご主人や息子さんとの暮らしも健やかな方へと向かっている。
「主人の実家はもともと農家でしたが、今は自然栽培のために土地を提供しています。自然栽培とは農薬も肥料も使わず、草も抜かずに、昔からその土地にある作物の種をまいて自然のままに育てる農法なんですね。私自身、食に興味を持ち、農大で学んだこともあり、今またこういう環境にいることで、食や農業に縁があるんだなと思います。将来は山や海が近くにある、自然のすばらしさを全身で感じられるところに住みたいですね。いつか息子も一緒に家族でWWOOF(ウーフー、国際農業ボランティア)に参加して世界各国をまわるのもいいかなと考えているところです」
インタビュー後の質問

Q:質問

いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)

A:答え

心がほっこりするようなイラストや絵を自由に描けるような人になってみたい。

Q:質問

健康や美容で気をつけていることは?

A:答え

早寝早起き。朝の太陽を浴びることで、心も体も健康的に過ごせます。

Q:質問

最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?

A:答え

映画の『めがね』は、何度見てもいいですね。心が安らかになります。

Q:質問

お気に入りの一品を教えてください。

A:答え

有次の包丁です。包丁を変えるだけで、こんなに料理が楽しくなるんだと感じました。

Q:質問

気分転換の方法は?

A:答え

息子の笑顔を見ること。純真無垢な笑顔を見ると、いろんなことが吹っ飛びます(笑)。

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