イラストレーター・ビューティエッセイスト 柴崎マイさん

ママリブインタビュー:ママ紹介

イラストレーター・ビューティエッセイスト 柴崎マイさん
1974年、埼玉県生まれ。女子美術大学造形計画専攻グラフィックデザインコース卒業。2000年よりフリーランスとして活動開始、 女の子や女性を主役とした人物イラストレーションを描き、広告、TV、書籍、雑誌、Web 等に提供。妊娠・出産を機に「女性が幸せになる心と体のビューティ」をテーマにしたイラスト・エッセイを書きはじめる。子どもの頃から夢見ていた本作りがついに実現、2010年4月に初の著書となる『産後ビューティ』(ワニブックス)を出版。出産した女性の心と身体のキレイを応援する気持ちの持ち方や美容法が多くのママに支持されている。現在は2歳になる長女の子育てをしながら、イラストレーションと美容エッセイの分野で活躍中。

オフィシャルHP「La Maison de Mai」
http://www.lamaisondemai.jp/

オフィシャルブログ「わたしのきれいノート」
http://ameblo.jp/kireinote/

インタビュー特集

子どもの頃から温めていたイラストへの思い。 大学時代、夢への道へ大きく一歩踏み出す

ママリブインタビュー キレイなママでいたい」。妊娠出産を経験した女性なら、だれもがそう思うはず。産後は赤ちゃんのお世話と日々の生活に追われて、自分のことはつい後まわしになってしまう。そんな女性たちに、オシャレなイラストと語りかけるようなやさしい文章で、育児中にもできる美容法を教えてくれる本『産後ビューティ』。その著者・柴崎マイさんがイラストやエッセイに興味を持ったのは子どものころのこと。
「小学生のときに、手芸の作り本でイラストとエッセイで構成されていたものを見て、"こういうことをやりたい"と思ったことがきっかけですね。女の子ならではの世界観にふれて、強く惹きつけられました」

中学・高校と進む中で、女の子向けの雑誌の挿絵などに親しみながら、その気持ちは密かに育まれていく。大学ではグラフィックデザインを専攻。デザインを学んでいくうちに、違う角度からイラストを見ることができ、さらにイラストへの思いが強くなったという。 「大学時代にイラストのスクールに通い始めました。そこで学んだ大切なことは、イラストの技術はもちろん、自分を売り込むということ。誰かが気付いて声をかけてくれるまで待っているのではなく、自らアピールすること、動くことがチャンスへとつながることでした」

その後、イラストの学校からの紹介で、学生時代に雑誌の読者ページなどの挿絵を手がけるようになる。卒業後はフリーランスとして活動したいという思いはあったものの、ご両親の心配もあり、ノエビアの広告のイラストなどを手がける鶴田一郎氏のアシスタントとして働きはじめる。
「先生の絵は本物の一流。それだけに才能や世界観だけでなく、相当なエネルギーと労力が必要だと感じました。一流だからこそ、体験できる世界も見せていただきました。そうするうちに、自分で描きたい、自分の絵を描きたいという気持ちがかき立てられていったのです」

フリーランスとしての成功と挫折。 どん底まで落ちて気付いた大切なこと

先生のアシスタントではなく、自分の絵を描くために。就職して1年半後、不安定な生活を覚悟の上で、フリーランスのイラストレーターとして再スタートを切る。滑り出しは順調、知人から紹介されたテレビ番組のキャラクターデザインのプレゼンで採用になり、雑誌のカバーと誌面で使用するキャラクターを毎月担当するなど、仕事面でも収入面でも充実した日々を送っていた。

ところが、ある日、雑誌の連載の仕事が終わることを告げられる。
「連載がなくなるとわかってから慌てて営業をしましたが、すぐに仕事につながるはずもなく...。すると、まるで連鎖反応が起きているかのように、他の仕事も、そしてプライベートまでも立ち行かなくなってしまいました。すべては、私が未熟だったから。仕事も恋愛もうまくいかなくなったのは、内面が未熟だったからなんです」
東京での1人暮らしの生活にも苦労するようになり、心と体のバランスを崩した柴崎さんは実家へ戻ることに。そして、家族との関係を深め、自然にふれ、自分自身を取り戻していく。

「実は30歳までは結婚しない、仕事をバリバリやっていこうと思っていたのですが、この時期に家族と密な時間を過ごせたことで、相手のことを思いやりながら、その人とともに生きていくということが素晴らしいことだと感じたのです。仕事もプライベートも何もかも一度ゼロにしたときに、新しい価値観が見えてきました。自分にとって大切なことが何かがわかってきたのです」
家族に助けられ、家族を持ちたいと思うようになった柴崎さん。内面から自分を磨くようになり、人とのかかわり方も次第に変わっていったといいます。そして仕事で以前よりおつきあいのあった男性と結婚。自身の体験から、ひとりでも多くの女性を幸せにするために「心と体のビューティ」をテーマに何か伝えられないだろうかと考えはじめる。

妊娠・そして出産。この時期にこそ、 「心と体のビューティ」が求められている

生業としてやってきたイラストと、新たな表現手法エッセイ。この2つを組み合わせて、「心と体のビューティ」をテーマに子どものころの夢でもあった本づくりに向けてブログでイラスト・エッセイを書きはじめて少ししたころ、柴崎さんにとって転機が訪れる。そう、子どもを授かったのだ。
「この先の妊娠生活、そして出産に不安はありましたが、私がこのテーマを選んだ目的は、読んだ人が幸せになるような外見磨き・内面磨きを伝えていくこと。妊婦さんや新生児のママにも、自分の体験から伝えられることはあるんじゃないかと...」

テーマはそのままに自身の体験を通してブログを続けていくことにした柴崎さん。その内容は、妊娠中・産後ママたちにはうなずけることばかりで、すぐに取り入れられるアイデアもいっぱい。また、結婚していない人が読んでも出産が楽しくなるような内容だ。何より感じるのは、キレイでいる、キレイになることをがんばらなくてもいい、楽しんでほしいという、柴崎さんの"共感"を重視したやさしい目線。
「妊娠出産は生活が大きく変わり、心と体が大きく変化します。産後どう過ごすかは、その後を左右するひとつの分かれ道。旦那様との関係も変化します。子ども中心になって、夫婦の恋愛感情も両親を含めた家族の関係も変わっていきます。子育てに追われるだけでなく、新しい関係を見出していかなくてはいけない時期でもあるのです。そのような大変な時期のママたちに、もっと気持ちをラクにしてあげたい、勇気づけてあげたい、そしてママにキラキラと輝いていてもらいたい...そんな想いで書き続けていました」

切迫早産になりながらも無事に女の子を出産した柴崎さんは、産後半年で仕事を再開。ブログで書きためイラスト・エッセイを出版すべく、企画書をつくり、人脈をたどって営業活動に東奔西走。何度断られても決してあきらめない。それは、自身が描いてきたことへの自信と伝えたいという熱い想いがあったからこそ。その想いは出版社の人にも届き、初の著書であり、子どものころからの夢だったイラストとエッセイの本の出版が『産後ビューティ』という形で実現した。

「心と体のビューティ」というテーマは同じ。 今後は対象を変えて女性を元気づけたい

柴崎さんのイラスト・エッセイの内容もそうだが、彼女の夢に向かい気持ちの強さ、それにともなう行動力、そこにも美しさを感じる。これこそが、内面からにじみ出る美しさであり、強さである。『産後ビューティ』を出版することで柴崎さんは幼いころの夢、そしてひとつの目標を達成した。
「今回は対象が妊娠出産期のママでした。それはとてもよかったと想っています。この本を通じて、女性を幸せにしたいという想いを伝えることができたと思います。女性を幸せにすることは、これだけではありません。まだまだ「心と体のビューティ」というテーマで私にできることがあるはず。今後はもう少し違う角度から、違う形で女性を幸せにしていきたいと、今構想を練っているところです(笑)」

幼いころの夢の実現、目標の達成をゴールにするのではなくひとつの布石として、さらなる目標に向かって歩きはじめている柴崎さん。彼女にとって「心と体のビューティ」は、ライフワークとしてのゆるぎないテーマ。これまで深めたビューティに関する知識、そして年齢を重ねるごとに深まるビューティへのこだわり...。これからも柴崎さんのビューティへの飽くなき探求と、その根底にある"女性を幸せにしたい"という想いは続いていく。
インタビュー後の質問

Q:質問

いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)

A:答え

ヨガです。以前やっていたのでもう一度やりたいですね。
身体を整えて、自然治癒力を高めていきたいです。

Q:質問

健康や美容で気をつけていることは?

A:答え

規則正しい生活をすること。和食中心の身体にやさしい食事をすること。

Q:質問

最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?

A:答え

映画『借りぐらしのアリエッティ』です。
どんな状況でも生き抜いていく力を子どもにも教えたいですね。

Q:質問

お気に入りの一品を教えてください。

A:答え

産まれた時からの写真がまとめてある娘のアルバム。

Q:質問

気分転換の方法は?

A:答え

『リップスティックジャングル』などの海外ドラマを観ること。
華やかな気持ちになったり、美の刺激があったり。
登場人物が困難なことに前向きに立ち向かう姿に勇気づけられます。

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