衆議院議員 小渕優子さん

ママリブインタビュー:ママ紹介

衆議院議員 小渕優子さん
1973年、東京生まれ。小渕家の第三子として誕生。中学時代から、群馬で支援者に会うなど、政治家である父親の仕事を手伝い始める。
大学卒業後、(株)東京放送TBSに入社。営業局を経て制作局に配属、「はなまるマーケット」のADとなる。その後、総理大臣となった父親の姿を見て、秘書になることを決意。2000年5月、父・小渕恵三氏が急逝したため、同6月に行われた衆議院議員選挙で群馬県第5区から出馬し初当選を果たす。2008年9月、麻生内閣の組閣にともない、内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画)に就任。2004年に結婚し、2007年9月に長男、2009年9月に次男を出産。現在は政治家としての活動と家事・育児を両立している。

インタビュー特集

こだわらないことが、こだわり 子どもと向き合うときは穏やかな心で

ママリブインタビュー 女性衆議院議員、小渕優子さん。祖父の光平氏も、父の恵三氏も政界で活躍してきた人物である。姉、兄がいるが、子どもたちのなかでも一番活発で、父親の跡を継ぐ形で政治家の道を歩き出した。祖父とも父とも違うのは、彼女が女性であること、母親であるということだ。忙しく仕事を続けながらも、長男を2007年9月に、次男を2009年9月に出産した。
「長男が生まれたときは、とにかく何でもきちんとしなくてはと思っていたところがります。離乳食も市販のものを使わずに自分でつくったり、人に頼ったりお願いしたりせずになんとかしようと。でも、一人ではムリだとわかって...(笑)。次男が生まれてさらに大変になり、今は、助けてくれる人がいれば、助けてもらうようにしています」
ご主人が仕事で不在の日には、まだ子どもがいない友人が子どもたちをお風呂に入れるのを手伝いに来てくれるという。喜んで手伝ってくれる、そんな相手に助けを求めることも大事なことだ。

小さい子どものいる家では部屋は散らかりがちなもの。最初は気になっていても、子どもが増えると仕方ないと思えてくるものだ。小渕家もまさにその通り。長男は3歳、次男は1歳になったばかり。散らかすなというほうがムリな話だ。
「一生懸命片付けても、片付けた端から散らかしていくんです(笑)。だからといってイライラしたり、感情的に怒ったりはしたくない。子どもと向き合う時間が限られているからこそ、自分がいっぱいいっぱいの状態で向き合うのはイヤなので、あえて子育てについては細かいことにこだわらないようにしているんです」

子どもは親の心を映し出す鏡だと感じることがあるそうだ。あるとき、長男に「これは仕方ないよ」と言われたことがあったという。 「親が必死で仕事と家庭のバランスを取りながらやっているのを、子どもたちは見ているんだろう」と、小渕さんは笑いながら言う。

子育てにもいろいろある 自分のやり方を決断する時期がくる

毎日、子どもたちを保育園に送ってから議員会館に出勤。仕事が終われば保育園にお迎えに行き、家に帰って食事をつくり、子どもたちに食べさせ、お風呂に入れて、寝かしつける。あっという間に一日が終わる。ここまでは仕事を持つ子育てママと同じ。さらに小渕さんは、毎週末に地元・群馬に行き、支援者たちとの交流を図っている。

「群馬に行った日は、帰りが深夜になることもあります。子どもたちのお風呂と寝かしつけは私でないとダメなのですが、唯一、実家の母なら、なんとか寝てくれるんです。だから群馬に行って戻りが夜9時を過ぎるときは実家に預けています。今はまだ子どもたちが小さいので、親の事情で振り回すことができるんですよね。ベビーシッターさんにお願いしたり、実家に預けたり、最悪の場合は仕事場に連れてきたり...。でも、小学生になったらそうはいかないでしょうね。学校の行事があったり、スポーツをしていればその練習や試合があったり、子どもには子どもの予定があります。また、子どもたちにもそれぞれの気持ちがあり、いろんな感情を私にぶつけてくるようになると、もっと大変になりそうです」

女性議員さんたちの中には、子どもが18歳になるまでは夜ごはんは子どもと食べると決めて、仕事と子育てを両立させた人もいる。また、夜の仕事も断ることなく、家族で協力し合って、小さい子どもの面倒は大きい兄姉が見ていたという人もいる。 「私の場合は、まだどちらに決めるということはしていませんが、泊まりの仕事は、できるだけしないようにしています。遅くなっても深夜になっても家に帰るように。もう少し子どもたちが大きくなったら、仕事の状況、私に手を貸してくださる方々の状況、子どもたちの状況によって、仕事をどのようにやっていくか、仕事も子育ても両立するために決断しなくてはいけない時期がくるでしょうね」

男性的な働き方と女性的な母性を求められ... 母親が開き直ることも必要

今年の夏の参議院選挙では、小渕さんは『泊まりはしません』と断言していたこともあり、かなりハードなスケジュールだったという。テレビ局勤務の多忙なご主人にも、かなりの負担をかけたそうだ。そうして、家族の協力の元、候補者の応援にかけつけた。
「応援に行く先々で、よく男性の方に『お子さん、ママが出かけていてかわいそうですね』、『お子さんは、悲しいとか、寂しいとか言っていませんか?』と声を掛けられます。男性的な仕事や働きも、母性とか母親の愛もつきつけられる。働く女性は両方を求められるんですね。年配の女性は、仕事も育児も『両方がんばりなさいよー』と共感して応援してくださることが多いですね」

男性には、"母はこうあるべきだ"という理想のイメージを持っている人が多い。そのあたりの価値観が母親を苦しめる場合もある。 「だからこそ、母親はもっと開き直ればいいと思うんです。子どもに対して大人が『あなた、かわいそうね』というと、その子自身は何も感じていなかっとしても、そう言われることで『僕はかわいそうなんだ』と思ってしまいます。それは違うと思うんですね。かわいそうかどうかは本人が感じることです。だから、ベビーシッターさんにお任せするときは、『ママより、シッターさんのほうが、若くてかわいいでしょ』と言うくらいのほうがいいと思っています(笑)」

決して子どもたちを人任せにすることがいいというのではない。小渕さん自身も子どもたちはかわいくて仕方ないし、守ってあげられるものならすべてのものから守ってあげたいと思っている。
「世の中に出ると、本当にいろんなことがあるんです。傷つくこともたくさんあります。大人になるまでに、よりたくましくいろんな経験をして、どんなことも乗り越えるという能力をつけることが大切です。だからこそ、親に守られるだけでなく、今のうちからいろんな人に会って、いろいろ経験してくれればと願っています」

一生続く不変のものはない 臨機応変にやっていくことが大事

ママリブインタビュー 小渕さんが所属する自民党から民主党に政権が移って間もなく一年になる。麻生内閣時代に、内閣府特命担当大臣として少子化対策・男女共同参画対策に取り組んできたことから、今も子育て支援や女性が働くための環境整備などに力を入れている。政権を握っていないことは、予算を握っていないということ。新たな政策や法案を通すにも、とてつもない労力を強いられる。
「今後、女性が子育てをしながら男性並みに働く機会も増え、親の介護も加わり、女性がやらなきゃいけないことが増えていきます。それなのに今、与党や野党にかかわらず、衆議院議員全体で女性が1割りしかいません。それが女性政策の進まない原因のひとつでもあるんです。日本の将来のために、もっと女性議員が増えるといいと思います」

10年ほど前に、初めて女性議員が産休をとった。それをきっかけに、議員の産休というものが認められるようになったという。これも時代の変化に議員の規則が合っていないことに気づき、規則を変えていくきっかけとなった出来事だといえる。
「どんなことでも変化していくものです。一生続く不変なものなんてありません。だからこそ、時代や社会の流れに合うように、議員の規則だけでなく、国の法律も、社会環境も変えていかなくてはいけない。政治家であるとともに女性議員である私自身が、そういう役目を担っていると自負しています。また、このインタビューもそうですが、多くの女性たちのリアルな声を、世の中に、社会に発信していくことも大切だと感じています」

自身の子どものことを語るとき、政治への思いを語るとき、小渕さんはいつも自然体で、一本の太い筋を通しつつもやわらかな印象を人に与える。肩肘張ってムリにがんばるのではなく、普通の人と同じ感覚で物事を捉え、できることをひとつずつ着実に進めていく。
そんな彼女の政治家としての姿勢が多くの人を魅了するのだろう。
インタビュー後の質問

Q:質問

いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)

A:答え

一人でバーに行って飲んでみたいですね。
主人と旅行にも行きたいです。

Q:質問

健康や美容で気をつけていることは?

A:答え

気をつかわないこと。自然治癒力に任せることです

Q:質問

最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?

A:答え

浅田次郎さんの小説で、清朝末期を描いた『蒼穹の昴』。

Q:質問

お気に入りの一品を教えてください。

A:答え

iPadですね。子どもと一緒にトーマスを見ています

Q:質問

気分転換の方法は?

A:答え

友人と出かけたり、みんなで集まることです。

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