パン教室「deliciousplus」主宰 小泉真咲子さん

ママリブインタビュー:ママ紹介

パン教室「deliciousplus」主宰 小泉真咲子さん
1976年、兵庫県生まれ。料理上手な祖母と母の影響で、幼い頃より料理とおもてなしの心を学ぶ。大学卒業後、商社勤務を経て、インターネット&雑誌媒体社に就職。広告営業マンとして関西エリアを飛び回る。
結婚を機に、「食」にまつわる仕事をしようと決意し退職。関西の自宅でパン教室を開催。2008年、夫の転勤に伴い東京へ。同年4月より世田谷区の自宅でパン教室をスタート。2009年、長男を出産。産休・育休をとり、今年4月よりパン教室を再開。
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インタビュー特集

プロ意識をもつからこそ 悩みに悩んだ育休明けの仕事復帰

ママリブインタビュー フリーランスで働く母にとって、育休明けの仕事復帰をいつにするかは悩みどころだ。産休・育休期間が組織の規定によって定められている人とは異なり、その決断はいたって自由。出産の翌日から働く人もいれば、子育てをたっぷり楽しんでから再開する人もいる。要は自分次第。だからこそ、悩む人は多い。パン教室を自宅で主宰する小泉真咲子さんもそのひとり。産休・育休を合わせて1年あまりとったが、今年4月末よりレッスンを再開。それは悩みに悩んだ末の決断だった。
「保育園に預けてしまうことで、今しか見られない子どもの成長を見逃すんじゃないか?
そう躊躇してしまって......。慣らし保育の間もつい余計な心配ばかり。今頃、泣いているんじゃないか? 眠いのに我慢しているんじゃないか、って(苦笑)。」

 自分とマンツーマンで過ごすよりも、保育園でいろんな人にもまれて過ごすほうが、子どもにとってずっと刺激的。しかも、預ける保育園はいくつも見て回った上で「ここなら!」と納得したところ。なのに、どこか後ろめたく思う気持ち......。
「結局、私が子供と離れるのが寂しかっただけなんです」
 ならば、もう少し仕事復帰を遅らせてもよかったのでは?
「確かに、今ではなく3年後に復帰してもいい。でも、のんびりしていると、仕事に対してもそういうスタンスになってしまう。自宅での教室は趣味の延長のようにとらえられがちですが、私はそうは思われたくなくて・・・。レシピ、レッスン内容、時間。すべてお金で買ってもらっています。だからこそ、それに報いるレッスンを提供しなくては」

 とかく自宅での仕事は、"子どもと一緒にできる仕事"と思われがち。しかし、それは大いなる誤解。子どもに気を取られて、仕事に集中できなくなる事も少なくない。
「幸いなことに、教室再開を心待ちにしてくださる生徒さんもいらっしゃったので、『よし!』と腹をくくったのです」

結婚を機に、幼い頃から学んできた 「食」にかかわる仕事をスタート

小泉さんがパン教室を始めたのは、"一生続けられる仕事"をやりたいと願ったからだ。生まれ育った関西で広告営業の仕事に携わり、めいっぱい仕事の楽しさを味わっていたが、結婚を機に自分の将来を見つめ直したという。
「29歳だったのですが、この仕事をずっと続けていくことはできないと感じていました。妊娠・出産すれば、独身の頃のようなペースで働くことはできません。今の会社を辞めて転職したところで事態は同じ。だったら、妊娠、出産、子育てといった女性のライフステージの変化に柔軟に対応できて、一生続けられる仕事をしよう!そう決意して、退職しました」

 もともと自分で何かをやりたいと考えていた。教室主宰なのかはOL時代はわからなかったが、ここにきて「パン講師」という道が見えてきた。 「母の影響ですね。私の母は、たとえていうなら"専業主婦のプロ"。学校から帰れば、いつもおやつのケーキやパンが焼けていましたし、生まれて33年、おせち料理は手作り以外食べたことがありません。手料理、季節のしつらい、四季折々の行事を大切にする心、どれをとっても完璧!
そんな母に育てられたせいか、子どもの頃から自然と"食"や"おもてなし"に興味をもち、大人になってからは料理やテーブルコーディネート、パン作りなどを習うようになりました。なかでも一番好きだったのがパン。食べるのも作るのも大好き! いろんな教室で習い、自分でもさまざまなレシピを考え、試作に明け暮れました」

 そうして2007年、当時暮らしていた関西でパン教室をスタート。お母様も全面的に応援してくれ、試作品にはいろいろと意見を出してくれた。肝心の営業ツールはブログのみ。ただし、オープン前の準備段階から書き始め、「教室がまもなくオープン!」の告知を図った。ブログの更新も一日2、3度はあたりまえ、唯一の営業ツールを使いこなした。結果、アクセス数のランキングは日ごとに上昇。それにつれて生徒数も増え、教室は順調な滑り出しとなった。

夫の転勤に伴い、いざ東京へ 関西と関東で教える楽しさを発見

「私は本当に生徒さんには恵まれて......。有り難いなぁと思います。夫の転勤で急遽、東京に行くことになった時も、生徒さんたちからぜひ出張レッスンをしてほしいって。当時はまだ子どもがいなかったので、月に一度は帰省し、実家にしばらく滞在してレッスンを続けました。スタジオを借りたり、生徒さんのご自宅に伺ったり。手が回らなくてアシスタントの方をお願いしたほど。さらに、東京に引っ越すことをブログに書いたら、東京在住の方から『どこで教室を開きますか?
始めたら、ぜひ習いたいです』というお問い合わせもいただいて! 実は、その方が東京での生徒さん第一号なんですよ」
 ちなみに、その方が子連れだったことから、以来、小泉さんの教室では"子連れOK"。いわく、「たまたまそうしたわけですが、自分が子どもを産んでみると、いかにパン教室が子育ての"いい息抜きの場"になっていたかに気付きました。子どもが隣の部屋で遊んでいる間に、自分の習い事ができるわけですから。発酵時間の合間にはスキンシップもできますし。いい時間を提供していたのかな、と思っています(笑)」
 現在、関西の教室はお休みをしているが、これまで西と東で教えていた小泉さんには興味深いエピソードがいっぱい! なんといっても、生徒さんの気質がまるで違うのだとか。

「東京の方はとにかく真面目!レッスン中も真剣にメモをとり、99%の方が復習し、わからないことがあれば質問メールが届きます。一方、関西ではレッスン中は笑いが絶えない! 各クラスに必ずおもしろい方が一人か二人はいるんです。笑いすぎておなかが痛くなり、作れなかったこともあるくらい(笑)。東西の人たちとレッスンができるのは楽しいし、勉強になりますね。新たなレシピ開発についても、教室運営についても、いろんな意味でヒントになります」

よき理解者である夫とともに 夢に向かって着実に歩んでいく

ママリブインタビュー 結婚を機に自分の人生を見つめ直し、大きく方向転換した小泉さん。「夫の支えがあったおかげで気持ち良く仕事ができています」と語る。
「彼はとても前向き!私が息子の保育園のことでウジウジしていると、『預けることはかわいそうなことじゃないし、子どもにとってはとてもいい経験なんだよ』って。同じメディアの営業に携わり、関西での私の仕事ぶりを知っているだけに、パン講師としてのキャリアアップについてもいろいろとアドバイスしてくれますね。将来的には教室だけでなく、幅広く仕事をしていきたいと思っているので、『いつ、どんな仕事が来てもいいように、常日頃から準備をしておいたほうがいい』と彼にはよく言われます。夫とは、子供のことや仕事のこと・・何でも相談しています。自分とは違う視点の意見をもらえることがいいですね」

 よき理解者を伴侶に得て、一歩一歩、夢に向かって歩む小泉さんだが、その一方で「あまり欲張りすぎないように」と自戒する。子どもにそのしわ寄せが来るのでは、と懸念してのことだ。
「完璧にできないのに、完璧に近づけようと頑張り過ぎてしまうところがあるから。今だって、時折、自分の不甲斐なさを夫にぶつけてしまうことがあって......(苦笑)。以前、会社の先輩から『明日できることは明日やろう』と言われたことがあるのですが、当時は『うそ?! 何それ!』って。でも、今ならわかる(笑)。仕事と子育ての両立は、頑張り過ぎないのがちょうどいいんじゃないかな」
 いずれ太い幹が育つように、今は焦らずにじっくりと土を肥やす時期―――。
そう語る小泉さんの笑顔はキラキラと輝いて、とてもまぶしい。
インタビュー後の質問

Q:質問

いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)

A:答え

夫婦の趣味がゴルフ。いずれは息子も一緒にハワイでゴルフがしたいです!

Q:質問

健康や美容で気をつけていることは?

A:答え

規則正しい食生活。

Q:質問

最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?

A:答え

あんまり観ていないのですが、マイケルジャクソンの『THIS IS IT』かな。

Q:質問

お気に入りの一品を教えてください。

A:答え

やっぱり母の手料理!

Q:質問

気分転換の方法は?

A:答え

書道、お笑い、お友達とのおしゃべり、ショッピングetc.
すぐに気分転換ができるタイプです(笑)。

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